昔ながらの雰囲気とモダンな街並みが共存する「神楽坂」。
駅から徒歩1分のところに、メキシカンテイストのシーシャ専門店『LUZ(ルス)』がある。
明るい色合いの内装と陽気な音楽で、メキシコを思わせる非日常的な雰囲気がある。
お店全体を囲むように配置された座席は、2010年代のシーシャ屋を彷彿とさせ、店員や常連との会話が自然と生まれる。
シーシャを吸ってリラックスしながらも、自然と明るい気持ちになる不思議な魅力のあるお店だ。
● 『LUZ』の店主 Naoto さん
店主の Naoto さんは、メキシコ人の母と日本人の父の間に産まれたハーフで、メキシコ生まれ、日本育ちというバックグラウンドを持つ。
シーシャとの出会いは、八王子の飲食店だったという。そこで提供していたシーシャを吸って「シーシャって面白いな」と思い、そのお店でシーシャプレイヤーとしてのキャリアをスタートさせた。
5年間働いた後、赤羽『SHISHA de TREE(シーシェイドツリー)』に出会った。そこで、シーシャの深みを知り「もっと追求していきたい」と決心し、『SHISHA de TREE』で働き始めた。
「いつかは自分のお店を出したい」という想いがあり、シーシャの技術を磨いた後に独立した。
『LUZ』を構想している間に、他店舗の開業支援や技術指導をしており、川崎の『Three Field』、白金の『AROMA SMOKE SHIROKANE』、恵比寿の『RED MOON』、『PukuPuku』グループをサポートしていた。
またメキシコカルチャーをバックグラウンドに持つ Naoto さんは、ワインのソムリエ的な資格である「テキーラソムリエ」を取得している。
● 神楽坂 Shisha Cafe & Bar LUZ
お店の名前である『LUZ(ルス)』は、日本語で「明かり」を意味する。
漁船にとって、帰る港の道しるべとなる「灯台の明かり」をイメージして、このお店が帰る目的の場所の1つとなり、来た人に温かい気持ちになって欲しいという想いが込められている。
自身のバックグラウンドもあり「メキシコ文化の魅力を発信する場所にしたい」というように、店内は、黄・赤・緑を基調とした中南米カラーに彩られ、陽気なラテンミュージックがかかる。
メキシカンテイストと聞くとアッパーな印象を受けるが、騒がしい雰囲気ではない。シーシャを吸ってリラックスしながらも前向きな気分になる不思議な空間だ。
店舗を囲むように配置された座席は、2010年代のシーシャ屋を彷彿とさせ、店員や他のお客さんとの会話が生まれやすい作りになっていることも魅力だ。
⚫︎ 世界三大飲料の「マテ茶」
『LUZ』では、「マテ茶」を提供している。
マテ茶が、「コーヒー」「紅茶」と並ぶ、世界三大飲料とされていることは、意外と知られていないのではないだろうか。
マテ茶は、中南米原産の「イェルバ・マテ」の葉や小枝を乾燥させた茶葉に、水や湯を注ぎ成分を浸出した飲料である。
ビタミンやミネラルの含有量が高く、野菜が不足しがちな現代人にとって嬉しい、「飲むサラダ」とも言われている。
マテ茶の茶葉には、「グリーン・マテ」と「ロースト・マテ」がある。
グリーンの場合、多少の青臭さと強い苦味を持つ。
ローストは焙煎により青臭さが消え、香ばしい風味が付加される。
日本では馴染みが薄い、独特の味わいのマテ茶だが、『LUZ』では、自家製のライムシロップを使用して、飲みやすく美味しい仕上がりにしている。
マテ茶の様々なアレンジを提供しているので、是非試して欲しい。
⚫︎ 吸いごたえ抜群のこだわりシーシャ
『LUZ』では、ウクライナ産の粘土で作られた、陶器製のボウルである「ソラリスボウル」をメインで使用している。
比較的大口径のボウルに、惜しみなくフレーバーを詰めており、濃厚で美味しい煙を1時間以上、愉しむことができる。
炭は、フレーバーへの影響が少なく、味がクリアなオガ炭を使用し、オリジナルのヒートマネジメントシステムを採用している。
尚、ヒートマネジメントシステムは、古巣である『SHISHA de TREE』『AND U(アンドユー』で使用しているものに近い形状で、オーナーの許可をもらって使用しているという。
火力の高い炭とリアクションの早いボウルを使用することで、提供スピードが早く、待ち時間が短いことも魅力だ。
メキシカンテイストでありながら上質な体験ができる神楽坂の『LUZ』。
ここは、日々の疲れを癒しつつ、前向きにしてくれる。
是非通い詰めたいお店である。