竹下通りから横道に入った場所に位置するCOXY176にHolidayはある。カルチュアの時代を見つめてきたこの建物に、2016年3月、原宿で最初のシーシャ専門店が生まれた。
ストリートカルチャーに精通する店主の渡邊鈴央さんは、それ以前には聖蹟桜ヶ丘でバーを営んでいた。2014年頃にシーシャと出会い、そのユニークさ ”人をつなげる作用” に価値を見出したことから、シーシャ専門店を構えた。
「思わず余計なひとことが出てしまう場作りがしたい」との想いで始まったHolidayでは、お客さん同士や店主とお客さんの間で軽口が心地よく飛び交う。
Holidayが提供しているものは、煙による縁とストーリーである。
そんなHolidayには、日本のシーシャシーンのうつろいの過程を見ることができる。アナログでコミュニティ性が強くオリエントを感じるスタイルから、綺麗で合理性を重視し日本向けに編集されたスタイルに移り変わるコンテクストがそこにある。
ただ行くだけではなく、店主と言葉を交わしてHolidayに参加してほしい。そうしてはじめてこの意味が理解できるようになるはずだ。
流行りが生まれる地に、いち早く新たなシーンを提供したHoliday。これからも原宿とカルチャーを見つめ続けていく。