宛先:contact@away.co.jp
アジア最大級のシーシャカフェグループ NORTH VILLAGE と 日本初の水たばこメディア JAPAN SHISHA TIMES のコラボレーション企画。
NORTH VILLAGE SHISHA ONE GRAND-PRIX(シーシャワングランプリ) ~ staff side ~ (記事はこちらから)で優勝したスタッフが東京近郊や関西のシーシャ専門店へ学びにいく。
そこで学んだ内容を「美味しいシーシャ」への道として連載する。
*本連載は、取材の雰囲気や発言の温度感が伝わるように、あえて書き起こしベースで掲載する。
第4回は、浅草橋 SERA(セラ)へ
NORTH VILLAGEで店長を務めた後に、浅草橋にSERAを開店したコウシロウさん。
大人の遊び場としての酒場というお店作りをしている。
SERAでは、「美味しいシーシャ」と同等にコウシロウさんが大切にしていることを教えてもらった。
コウシロウさん:
1日1人しか来なくても、数字をあげなきゃいけないから。
その人に2万払わせないといけないから、だから色んな物を売るとか、
当時は、オリジナルの吸い口やベイプの取り扱いがあったんで、それを売るとかね。
あとは、単純にお酒を飲ませる。
「財布に金がない」って言われたとしても、「カードあるだろ!」って言って、
「ATM行け!」ってお金下させるって言う。
そういうことを地道にやってた、愚直にね、愚直にやるって言う。
当時の下北沢店は、お客さんが1人の時か、お客さんが3、40人いる時かっていう世界観でやってましたね。
人が多すぎて、全部のシーシャが倒れるって言うのもありました 苦笑
まあ、基本的に僕の時代はメチャメチャでしたね。
でも、本当に真面目に、そこでお客さんと作ってくっていう感覚を得て、キャラクター性がないとダメだなって思ったの。感覚として。
なんか、水たばこって、2つあって。
「1人の時間を大切にして、味を楽しむ」っていう人と、
「その場を楽しみに来る」っていう人で。
「その場を楽しむ」には、舵きりしなきゃいけない人がいるから。
この人だったら何言っても大丈夫っていう、安心感もね。
その店に来て、喋ってるわけで、それをちゃんと拾ってあげるっていうのが大切で。
それはね、キャラクター性がないと、この世界観を作れないなっていうのは感じた。
本当に NORTH VILLAGE には、色々勉強させていただきましたね。
タイアップしている人って、お客さんなんだよ全員。
今、音楽だったりお花のイベントだったりを結構やってて。
なんでかって言うと、浅草橋って全然来ないでしょ?
浅草橋って遊びがなくって。
僕も自分でお店やる前は、浅草橋全然知らなかった。
だから、そう言う「遊びを提示できたらいいね」っていうのをお客さんと話してたりして、
「やろうか」っていう感じ。
基本的にはお客さんと店を作っているっていう感じのイベントです
でしょ?素敵!素敵!バチバチよ。
うちって、シーシャ屋じゃないんですよ。
SERAっていう店舗名でやっていて、レモンサワーを作ってて、
サワー&シーシャでやってるんだけど。
それでシーシャを吸ってもらうっていうのが最初のコンセプトだったんだけど。
それで言うとシーシャのお店って、
「お酒が美味しいとこないな」と思ったんですよね。
あと、シーシャのお客さんは基本的に、シーシャとお酒は別個にしてるから、
それをミックスできるところがいいなって思って。
1階と半地下に分かれているのも、そういう理由があって。
バーで飲んだ後にシーシャ吸いたくなるじゃん。
今のカルチャーって、シーシャとラーメンって一緒なんすよ。
要は、「飲み行った後に、シーシャを吸いたい」のと、
「飲みに行った後に、ラーメン食べたい」って言うので、シーシャを選ぶという。
もう、女子目線ですよね。シーシャ業界は。
で、まとめてできるようなお店があったら素敵かな?って思ってやったんですけど、全然シーシャ吸う人がここにいない。
ここら辺にいないっていうのが誤算だった。
って言うので是非広告してください。はいはい。
まだ浅草橋には根付いてないですね。
でも、秋葉原・上野・浅草も近いし、両国とかも人いっぱいいるし、
結構ここら辺は、台風の目で、人はめちゃめちゃいる。
後は、インバウンドってのが狙える。
あと、ここに出したもう1つの理由は、
東京の中で、「西の遊びと東の遊び」っていうのが存在していて。
僕は「西」で遊んでた人だから、クラブに行ったりとか。
「東」は、どちらかというと「東京を知る」って感じ。
日本の昔の歴史があったり、例えば浅草だったりね。
浅草橋の方が、まだそういう昔ながらの人がやってる店だったりというのが凄い多い。
そういうところで西側の「遊ぶ」っていうのを発信した方が面白いだろうなって思っている。
そこで考えたんですけどね。
100%お酒ですね。
うちは、ソフトドリンクがトマトジュースとレモンスカッシュとにわかコーラの3つぐらい。まあ、にわかコーラでもめっちゃ美味しいんですけど。
あとは全部お酒で、お酒飲みながらシーシャ吸っていうのは、とっても良いなって思っていて。
そうですね。
基本的にあの僕は、大体人に任せるタイプなんで。
自分で何かを作るよりも、人に任せたほうが早いって思ってるタイプなんで。
っていうのもそうだし、1人でやっていてもつまんないですよ。
みんなひっくるめて、得意な奴が得意なことをやるっていうことができれば良くて。
で、飲食店ってそれが1番理にかなっている。
日常的に足を運ぶ場所なんですよ、飲食店って。
飯とかお酒だったりとか含め、そうなんだけど。
自分の中の生活圏の中に入っていて、
自分の部屋を作るような感覚で店を作るっていうのが、1つのエンタメになるんじゃないか、っていうふうに考えていて。
そこでシーシャを吸いながら、その話をするっていうのは、結構思い出で。
「シーシャ屋さんは何を売ってるのか」って言うと、結構そこなんですよ。思い出を売ってる感じ。
シーシャ楽しい?
何が楽しい?
じゃあ、結構職人肌なんだね。
じゃあさ、例えばどっちの方が好き?
「飯美味くて、お酒が安くて、シーシャが不味いところ」と、
「シーシャが美味くて、でも全然面白くないところ」だったら、どっちがいい?
でも、気にする所はシーシャの味だったり作りなんだ。
OKじゃあ、その人がめちゃめちゃ面白くても、シーシャくそ不味い。
でも、めちゃめちゃシーシャ美味いんだけど、めちゃめちゃ嫌な奴だったら、
めちゃめちゃゴミみたいな味するんだけど、こいつ楽しいなって方のお店に通うってこと?
今 NORTH VILLAGE 働いてるでしょ?お客さんと話してて、楽しいことある?
何が楽しい?
あのね、僕思うんだけど。
シーシャ屋さんって、何が1番すごいかっていうと、それを感じられる時間があるのよ。
それがシーシャ屋が一番面白くて。
例えば、お金持ちだろうと、大学生のペーぺーだろうと、皆ね、最初大体閉じてるのね。
人っていうのは、初めての人だったり、初めての場所だったりすると、自分をどう出していいかわかんないし、距離を取るのね。
飲食店の店員さんは、それを開いてあげる、受け皿になるっていう仕事だと僕は思っていて。
僕の場合は、まず茶化したりなんか話してんだけど、それでだいたい相手のサジ加減を見るのね。
そうするとね、チャンスがあって、シーシャって2時間吸うから。
2時間一緒にいるって事なかなかないのよ。
それがまずシーシャの1番面白いところであって。
真面目な話、立ち上げやらせた方がいいと思う。シーシャ知るうえでは。
誰だって、シーシャって体験だし、美味しいモノを吸ったより、自分が美味しくしたってプロセスの方が、記憶に残るから。
そっちの方が面白いかも。アプローチとしては。
でも、それ大変だからあんまりさせないけど、こいつ行けんなって思ったら、行く可能性はあります。
嫌な思いか。無いな。
「こいつ嫌いだな。」っていうのは、作らないようにしていて。
そらもちろん、「無い」って言ったら嘘なんですけど。絶対にあるけど。
それを「ある」って言うと、全然面白くなくなるから、「ない」ですね。
なんか、「受け取り方が悪いなー」って感じにしてますよね。
「自分がこう見えちゃうんだろうな」だったり。
「それは違うよ」っていう意見交換をする。
「その言い方はないよ」とかの言い方もするし。
基本的にフラットです。「お客様」とはもちろん思ってるし、
お金も払ってくれてるし、それはお客様とは思ってるけど、基本フラットにしてます。
だから「嫌なことは嫌」だし、「良いものは良い」ってちゃんと言うように心がけてます。
これは難しいね。ちょっとシーシャに集中していいですか?
こういう時にシーシャいいですよね。考えられるから。
考えてる風に見える、シーシャの1番良いところだから。
なんか、エンタメです。僕の中では。僕の趣味と言うか、好きなことをなんだよね。
話してる人の良いところを伸ばしたり、注意したり。
そうすると注意してくれるから、それがいい。
注意し合うのが、僕大好きで、すごい面倒くさがりだから。本当に。
うまい!
今のって超大事で、「うまい」って言うと、本当に「うまい」ように感じるから。
そうだね。
なんか、僕ね、話においては緩急つけるって言うの、めちゃくちゃ大事にしてて。
クラブ行く?音楽好き?
良い箱でね、良い DJ とかで聞くとね、何がすごいかっていうと、緩急があるの。
メリハリがあるの。円なのよ。音がね。
大体音楽ってこう一方通行で通ってると思うの。
でもね、本当に良いモノって円なのよ。すごい流れてる。後ろでも。
そういう風に聞こえるモノがとても良い音楽だって思っていて。
話し方もね、それなのよ。
例えば、こういう風に話してても、じぬしくん(アータル)がモノに当たったっていうのを、
言ったか言わないかね、ここを見てるか見えないかで、見てないと思ってるのに、そこを拾う。
それをそっちのお客さんが見てるって言うのが、とても大切で。
全部、操作って言うかね、間合いなのよ。
だから、明らかにシーシャ屋だったら、今の僕の提供時間って遅いと思うのね。
でも、このグルーヴ感だったら「良い」ってなってんの。
これが面白いのよ。これが箱の面白さで、「店員とお客さんが何をしているか」っていうのが、もうこれ。
これができるようになると、別にシーシャなんて美味くなくてもいいんだから。
さっきの、シーシャが美味くなくても、その人が面白かったら、そこに通いますよ。
それが、1つの答えなのよ。今良いこと言った。言っちゃう言っちゃう。
最初は研究だったんだけど、
研究していくとね、どんどんそれが素になっていくっていう感じですかね。
どちらかというと、やっぱね「無理しちゃダメだよね」っていう言葉は、基本的には無しで。
無理してなんぼだから、無理した先に面白いものが絶対にあって。
それは自分の中でいかに掴んでいくかっていうのが、とっても大事で。
それずっとやってると、めちゃめちゃ疲れるのよ。「今日、テンション上がんね」っていう日があって。
でも、そういう時はもう、お客さんに任せるのが大切で。
もうお客さんに全部やらせるって言うぐらいの勢いで、そういうモチベーションでやるのが、とても大切かなって。
僕がいつも吉祥寺店で言ってたのは、「お前も人だろ」っていうのはよく言ってましたね。
「お客さんと店員である前に、お前と僕は人だから、僕が疲れてる時に、なぜお前は助けない?」っていう文言を叩きつけて、色々やらせてました。
常連とかじゃなくてもいいんですよ。まあもちろん常連がそれを作ってくれるから。
新規の人もそれをやるって言うのが店舗としてはものすごくいいことだと僕は思っていて。
「食べログの世界ではない」っていう話ですよ。
今の世の中って、評価基準に値しない店はディスられる。っていうところがあるけど。
評価とかじゃなくて、「あそこは、ヤバかった。」って言われるか、言われないか、
っていう勝負はあってもいいと思う。
SERAに入って初めて思ったのは、実際のところ「それだけじゃ戦えないな」っていう。
何でこれが出来てたかって言うと、ブランド力があったから。NORTH VILLAGE って大きな母体があったから。
カルチャーを作っているブランドの1店舗がそれをやってたから。
だから NORTH VILLAGE って面白いよね。になってた。
今、僕がそれをめちゃめちゃできるかって言うと、そこは結構抑えたりする。
だから、キャラクター性を出しすぎると、それについて来れない人がいたりする。
だから、受け皿かなって思ってます。基本的には受ける人。
大体、酒場に来る人はね、悩みがあるし、1人で居たくないなって思う人で。
それは、老若男女問わず、どの世代でもみんなそれを持っていて。
それのアテがシーシャなのか、お酒なのか、フードなのか。っていうだけの話。
だから、SERAに関しては、そのツールが3個あるって言うことが新しいかな。
だから、フードとお酒とシーシャと全部入って、それぞれちょい高めのレベルを目指して、全部慣らしていく。
それを作ってて、これが1年半ぐらいなんですけど、2年目になって、3年目ぐらいには、
吉祥寺みたいなグルーヴ感で、でももっと大人なクラシックな部分もちゃんと備えた、良いお店になると思う。
僕がSERAをやる目標があって。
理由としては、元々舞台とか、ダンスとかで飯を食ってた時代があって。
要は、「エンタメな人生を生きたいな」とか、
「自分にスポットライトが当たった世界観で生きたいな」って、そこで勝負したいなって気持ちがあったんだけど、なかなか駄目だったので。
まだ全然分かってなかったっていうか、自分のエゴでしか、それを消化できてなくて。
お店を通じて、色んな人と会って、こういうエンターテイメントがあるんだ。
しかも、母体としては飲食のエンタメの方が、広がりがあるなと思ったの。
何でかっていうと、このやり方を習得して、これを具現化できて、セオリーを作れたとしたら、それを中華屋でできるんじゃないか。だったり。
飲食店っていう人たちのマインドをもっとエンターテインメントに変えたい。
その街が、その人たちの人生が面白くなるような、お酒の飲み方だったり、食のこだわりだったり。
なんか、アテっていうものが、ものすごく流行るんじゃないかって期待感があって。
それで自分でお店をやろうと思って、今やってる段階かな。
基本的に飲食店って、みんな下に見るんですよ。それは、何でだと思う?
例えば、もっと具体的に何が身近にある?
僕の中の1つの大きな答えとしては、みんなバイトしたことがある。
みんな体験したことがある。っていう感覚で。でもそれは、お店の体験じゃないんだよね。
バイトをするのと、その店を作っていくのでは、大きな違いがあるんだけど。
その違いが、飲食店がちゃんと提示できていないから、「誰でもできるでしょ」っていう感覚なのね。
そこを変えていかなきゃいけないなって思うかな。今はね。そうね。
なんか将来やりたいことあるの?
シーシャがやりたいんだ。いいね、やばいね。考えたこともなかった。
いやいや、だから僕はシーシャがやりたいって言ってシーシャやってないからかな。
なんでかって言ったら、シーシャに行ってただけだからさ。
でもね、音楽は元々やりたいなっていうのがあったんだけど、お花に関してはやりたいなっていうよりも、お客さんがやってみたいって言ってくれて、やってもらったって感じ。
自分発信だけでお店を作っていくっていう感覚じゃないんだよね。
人の話を聞いて、お店は作られていくから。
それを吸収して、じゃあやってみようっていう話をして。
こういう風に広告出そうとか、こういう写真の撮り方をしたらかっこよく見えるよねとか。
そういう小さいことを話していくっていうのが、お店を作っていくことだと思う。
だから、「自分が店をこういう風なのを持ちたい」と思った時に、それを他人にバンバン話していくっていうのが、大切だと思う。
基本的にはね、言語化できたらいい。
言語化ができない人っていうのもいるのね。すごい気持ちがいっぱいあるんだけど。
そういう人は、言語化ができる人と組めばいい。
物事は1人で作るものじゃなくて、皆で作ってくものなんだよ。っていう話。
そういうことができるって言うことが、お店なんだと思う。
だから、イメージはバンバンノートとか書いて、メモとかに残して。
それをどんどんみんなに相談していくっていうのが大切な気がします。
それに関していえば、最初は全部やってみるっていう感覚で良いと思う。
僕の場合は、SERAを作る前に NORTH VILLAGE を辞めて、全然違う仕事もやってたのね。
で、色々挑戦してみて、失敗ばっかだったんだけど。
勉強する事もあったし、でも基本的には、「やってみる」って事が大切で。
何でもそう、遊びでも、好きなことでも、全然やったことがないことでも。
それを日常的に取り入れていくっていう、ルーティンを作ることが大切でね。
そうするとね、何が良くて、何が悪いかっていう、自分の中での線引きが出てくる。
そうすると、より人の話が聞けるようになる。
「良いこと言ってるな」とか、「この人もうちょっとだな」とか。
大変だよね、すごい大変なこと言ってると思う。
でも、シーシャを愚直に作るっていうことは、1つのスキルだけど、
それだけじゃないことを、シーシャを通して体験するっていうことが良いと思う。
1番簡単なのは、こうやってシーシャを吸いながら、2時間ちゃんと喋るって言うのが、とても大切だと思う。
なんかね、1つ映画の話をするとね、「これ、面白いな」と思ったのは、
映画で主人公がなんかを成し遂げて、一服たばこを吸うの。
そこで、すぐに自分が持ってるたばこに火をつけて、主人公と同じタイミングでたばこを吸ったんだって。
「こいつって今、こういう感情でたばこ吸ってんだな」って思えた映画なんすよ。って言われて、「こいつセンスあるなー」って思ったし、その映画を見たいと思った。
それがね、話し方だと思う。
基本的に、評論家はあんまり好きじゃなくて。
この映画はこの時代の背景があって、でもこれは嘘だろ。みたいな。
それはどっちもいいんだけど。自分のスタンスはどっちです。
で、こういう風な見方をしました。っていうのを話せると、すごく広がる。
相手も「こういう話があるんだよね」って言いやすくする。
そういう風に話すのを心がけるっていうのは、良いきっかけかもね。
だからね、いっぱい人と話した方が良い。
そうするとね、これ良い、これ嫌っていうのが結構あるから。
基本のスタンスは一緒にしてたけど、一緒なんだけど、一緒にならないなっていうのがわかったかな。
あの頃の僕は、吉祥寺とか下北とかが多かったのね。
そこで、渋谷に来ると、グルーヴ感が全然違うの。
同じようにやっても、受け答えが違かったりして。
そこで、これはこっちのキャラクターで行った方がいいのかなとか。
渋谷の場合、会話のスピードとかも全然違うし、みんなが笑うから笑うっていう笑い方があったりとか。
この人にしか分からないから、笑いだよね。って言う笑いがあったりとか。
その土地土地で、違いがあったりとかして。それがすごく「面白いなー」って思った。
どの現場に行っても、自分のスタンスを貫くっていうのが大事なんだと思う。
そうすると違いが見えるから、それをどういう風に吸収していくんだろう。
っていうのが、勉強なんだなって落とし込むのが大切。
ちなみに接客のスタンスについて、どう思ってる?
よしやってみよう。やろうやろう。
下北バージョンと六本木バージョンを、メニューを渡すときのその違いをちょっと教えて?見せて?緊張するよね。それがいいんだよね。緊張緊張。最高最高。
これってとっても大事で。スタンスって、基本的に自分に宿ってるもので。
それ出し入れするのが大事で。
だから、「下北こうだな」と「六本木だとこうだなが」っていうのを、
「やってみて」って言った時に、即できる奴っていうのは、どっちもできる。って言う事なのね。
ちょっとやってみよう下北の時。
いつもね、店員さんにまかせちゃってるんですけど。でも、基本的にグァバ × ミントが好きです。
んー、雪降ってるんで、雪をイメージした。雪を感じたいです。
下手か。下手かお前は。
そうか、だからね。やってるんだもんね。ごめんごめん。
ってことは、本質的には下北でも六本木でも変わんないってことなんだよ。
要は、人に対してちょっと緊張する。
現場が変わっても、自分のスタンスは変わってないから、そこは悩みではない。
ここでの悩みは、「距離感」の話なんだよ。
「下北の場合は、お客さんが近く感じます。でも、六本木の時はお客さんが遠く感じるんですよね。」
っていうことだよね。
「私、六本木と下北だと、やり方が変わってしまうんです。」ってなると、これは距離感とは違う。
距離感が違うから、どういう風に行けばいいかっていう、ステップ数ってだけの話であって、「六本木だと、ツーステップ踏まなきゃいけなくて、下北だとワンステップで行けます。」っていう話で。
これを自分のポテンシャルを変えずに、六本木でも下北でも通用するものは何かっていうと、
「お客さんがどう思うか」だと僕は思っていて。
同じ風に気軽に1回やってみ。どっちも。
で、そうすると、下北の場合は、女の子が来てくれて、男1人だったら「なんか、感じいい人だな」って思う。
初めての人だったら「初めてなんです。ちょっと分かんなくて」ってなったら、「じゃあ、こういうのいいですよ」っていう。
女の子だから、安心感もあるし。
僕みたいなのよりも、あなたの方がとても安心感を与えられるから。
それって良いなってすごく思う。
六本木の場合、ちょっと距離がある。
なんでかって言うと、年上の人が多いのかな?
お金があるって事は、スーツ着たりとか、ビジネスをバリバリやってますって人が、シーシャ吸いながらパソコンしに来てるのかな?
受け手の感覚が違うだけだね。
六本木の場合は、同じ事やって「この子、育ててあげたいな」って思わせたら、勝ちなんじゃないかな?
「相手がどう思うか」っていうことを考えれば、「どっちも大丈夫だなー」っていう答えを持っとけばいいのかも。
基本的に、スタンスは変えなくていいって話だよ。
それは自分が寄らなければいけないのかっていう話なんで、こういう風にやっていけば相手から寄って来てもらえるようになるから。
で、「この子育ててあげたいな」って思わせる。って言う事をすればいいから。
ちゃんと隣に座って、目を見て、「今日、何しますか?」って言って。
で、カタカタしてるのがムカついたら、閉じていいから。
「すみません!」つって。「何にしますか?」って。
そんなことしたら、「こいつやるな」「できるな」ってなるから。
そのワンアクションで、全然変わる。
「何をカタカタやってるんですか?」でも良いわけ。「右手だけでできますか?」だけでも良い。
なんかそういうことを踏まえるといいかな。
だから、スタンスは変えなくていいってこと。
僕もスタンスは変えずにやるんだけど、「距離感が違うな」っていうのが分かる。
それを分かった方が良い、今は。
そうすると、「こういう風に行こう」「ああいう風に行こう」っていうのが、わかってくる。
だから、今大切なのは、ビビらないことだと思う。
僕ね、「接客すること上での1つのゴールってなんなんだろう」って思うと、
「いかにそいつに入り込むか」っていうことを、いつもやってる。
だから例えば、お偉いさんっぽいお客さんでいつもパソコンいじってる。
で、いつもカタカタしてるだけ。だからそれを言葉にするだけでいいんだよ。
「いつもカタカタしてますね。」とか、「今日もカタカタしに来たんですか?」とか。
「肩凝ってませんか?」って、マッサージしてあげるとかで、入り込めるの。
それは、「彼がいつもここで何をしているのか」っていうのを「わかってくれてる」って言う事。
それをちゃんと作るために、「今日もそれ全然やってもらっていいですよ。そのために全力注ぎますから」っていう。
「カタカタやりに来た。どうぞどうぞ。もうカタカタするには、ここが1番良いです。作っておきました。」って言えるかどうか。
それでスッと入り込める。
「こいつうぜえな」とは思わないのよ。「この人考えてくれてんだな」ってなるわけだから。
それはね 人を信じた方がいいです。懸念されるリスクがあるのであれば、入り過ぎたってこと。
「距離感ってこうなんだ」ってわかる。「入り過ぎてやっちゃったなー」みたいな。
「やっちゃったな」って部分も、僕もあるから。全然笑い飛ばすんだけど。
基本的には、「笑いに変える」って言う事が1番良いんだけど。
「入り込むっていうのが、何なのか」っていうの課題にするのがいいかもしれない。
そうね。そんな気がするなあ。
でもね、基本的にそれで行くと、お客さんから「入って来る」っていうパターンが大体かな。
イメージって「自分が何かをやって、相手がこう思ってくれる」をイメージするの。
でも、イメージ外の事って相手から来ることなの。
だから、そこに行けたらもう勝ち。相手から喋ってきたりとかは、勝ちだから。
だから、まずは入って行く。
相手から入って来たら、後は、それを「いかに受け皿として常に居るか」な気がする。
答えで言うと、入り込みすぎた経験も、全然あります。
「これやっちゃったな」っていうのも全然あります。
僕は、「全部回収する」っていうことを目標に掲げております。「どこまでも行く」っていう。
そっちの方が面白いでしょ。「良い1日だったな」って思う気がする。
あと、楽だしね。コンテンツ発信によりも、コンテンツ受けてた方が確実に楽なんだよね。
でも、SERAはいつもこんな感じよ。お客さんと。
別に今、特別なことはやっていない。みたいな。
凹む時ある。「今日ダメだったなー」っていう日はある。
今日という1日のお店の流れの中で、「あーなんかもっと違った流れの方が良かったな」とか。
やっぱりあそこで「もう1杯いかがですか?」って言えたなとか。
それってすごく「気持ちいいこと」なのね。
「もう1杯いかがですか?」って、すごい難しいワードで。
プレッシャーかけるか、それを「気持ちいい」と思ってもらえるか。
すごい瀬戸際なんですよ。チキンレースで。
そのタイミングが「難しい」と言うか。「ここで言ったら、最高だろう」みたいな。
この間で、あえて言うっていうのが、最高だったなとか。
僕は、基本的に1日の流れ全部覚えてます。何話したかとか。覚えているようにしています。
昨日とかも、すごい大変だったんだけど、大人って大変なのよ。
大人になると友達ができなくなるの。
みんな言うけど、僕よく分かんなくて。
僕も大人になりつつあるから。でも、友達なんて全然作れるわけ。
でもやっぱり、世の中ってそういう距離感があるからさ。
それを解すのが飲食店の最大の目標だと思っていて。
それは別にシーシャ屋とか限らず、飲食店ってそうなの。絶対にそう。
で、それがやっぱり僕は、暗中模索ですね。
行ける時と行けない時があって、難しいなって。
言葉で説明できないんだけど、僕いつもこれを「グルーヴ感」ってすぐ言っちゃうんだけど。
決して曖昧に言っている訳じゃなくて。
ちゃんととそこに意味はあるんだけど、分かんない。
楽しいなって思う時、ある?
それってお客さんが楽しい時と自分が楽しい時とどっちの方が多いと思う?
僕は自分。「自分が楽しい」っていうのを、見てもらって楽しんでもらう。
っていうのが、絶対に長く続くと思う。長く続くし、お客さんも来てもらえる。
「コウシロウが楽しんでる時は、いつも良い」っていう風にお客さんに教えてもらって。
僕も最初はそうだったの。でもこれ、誤解だと思っていて。
と僕も誤解をしていた。
「お客さんが楽しんでくれてるから、楽しいんだな」って思ってた。
だけどそうじゃなくて、「僕が楽しんでるから、お客さんが楽しんでもらっているんだ」っていう。
長く続くし、反省点がより明確になる。
だって、自分のことを考えればいいんだから。それを他人が教えてくれるから。
「それダメだよ」「それ良いよ」とか。
そっちの方が面白い。自分で完結しないっていうことがとっても良い。
でも、自分のことで物事を考えられるって言うのが、とっても良い。
だから、なんか良いなって思っていて。
シーシャ道の中で、1番シーシャのことを語らずに、語り続けた回になると思う。
伝説になると思う。
でも、「シーシャを吸いながらこういうことやっている」っていうのが1番すごいところだから。それだけは忘れないで欲しい。
お酒だったら、今度は大きくなるの。話が。酔うから。
もうね、お酒入ると宇宙の話まで行くから、駄目だね。そうそうそう。
シーシャの良いところは、酔わないから。
自分の身の丈に合った話し方をできるっていうのが、シーシャの本質かもしれない。
1番良いところかもしれない。という意味でシーシャ屋は、最強。
オープンの時に、そもそもシーシャ屋をやろうか迷ったのよ。
シーシャ屋というか、僕は酒場がやりたくて。わいわいするような。
で、「そこにシーシャは、そぐわないな」っていうのが、結構前半思ってた時期があって。
やっぱり、シーシャのお客さんって、飲まないんですよ。
そうすると宇宙の話できないんだって。僕は、宇宙の話がしたいの。みんなで。
わけわかんない感じで。
でもちゃんと宇宙の話するには、哲学がないといけなくて、好きなものがなきゃいけない。
だから、ブラックホールみたいなところで、そこにどんだけボール投げて、
宇宙と地球との間の空間に、お互いの話をできるか、できないか。っていうのがあるのね。
それがシーシャを通してできるのかって思った時に、「難しいな」って。
シーシャを根付かせなきゃいけないから。
開店した段階で、「まずお酒の場所としてちゃんと定着してから、シーシャを出そう」というように思ったのよね。
2つを上手にジャグリングできないな、っていうのがあって。
でも、今回、結構僕の中でも良いチャンスで。
お話くれて、シーシャのことを語って欲しいって来たたから、
「シーシャのことで、語ることなんて何もねえよ。」って思ってたんだけど。
でも、考えてみたら「コミュニケーションツールだよなー」って思って。
飲み終わった後に、ラーメン食うかシーシャ吸うかっていう話したけど、
酒を飲み交わしながら打ち合わせたり、人と話す、とかを今までしてたんだけど、
シーシャもそことレベルが一緒になってるんだなっていう。
「シーシャってコミュニケーションツールなんだな」っていうのが、
まじまじとそこで具現化できたっていうのが、最近の発見。
このコミュニケーションツールを、世の中に広めていって、
「シーシャって本当は、味じゃないんだよ。」っていうところをいかに伝えて行くかっていうのが、大切だな。っていうのを最近思ってる。
だから、それは一緒に作りたいよね。面白いよね。
「面白いな」って思うな、今は。ありがとう。ありがとう。
シーシャってまだ、イメージがなくて。
映画に出てこないのよ。ドラマに出てこないのよ。だから、イメージがつき辛いの。
NORTH VILLAGEって、多分そういうことをちゃんとやっていて。
シーシャ吸いながら、案件の話をして。ちゃんとプラットフォームとして使ってる人間が必ずいるはず。
それをシーシャ屋さんがちゃんと提示できてない。
「シーシャって、何が面白いんですか?」っていったら、そこなのよ。
要は、プラットフォームになり得るって話で。
シーシャ吸いながら、クリエイティブなことを話して。
それを、ちゃんと世の中に還元できる、形にできる1つのツールとして、あるべきなの。
でも、シーシャ屋さんは、まだそれをちゃんと伝え切れてない。
だから、そこがとっても惜しいなって。業界として、とっても惜しいなって。
僕は思うんだけど、フレーバーの名前を言わない方が良いと僕は思うんだよね。
だから、「アルファーヘルは、こうだ」とか、「フマリはこうだ」とかっていうのは。
最初の時代は、それで価格帯を決めて、優劣をつけて、美味しいものと美味しくないものっていうの、差別化して。
わかりやすくなるから、システムとして取り入れてたんだけど。
それがね、変なシーシャクリーチャーを作ってしまった所以でもあると思っていて。
要は「アルファーヘルのダブルアップは、こうじゃないといけないんだよ」って言う。
「アルファーヘルじゃなかったら、この味は出ないんだよ。」とか。
そんなことは、どうでもいいんだよ。っていう感覚なわけだ。
でもやっぱり、シーシャ業界は、まだそこで止まっちゃってんのよ。
それは、とっても大きな課題だなと思っていて。シーシャの業界全体で、それを話し合うべきだし。
もっと面白いことやるべきだなっていうのは、本当に感じているのね。
だからアータルの企画で、シーシャの業界に対して、話をしたりとかしてたじゃん。
(カルチャートーク|日本における水たばこ文化の現状と未来 )
ああいう試みってさ、やっぱり「新しいな」って思うし、「良いな」って思う。バンバンやれば良いと思う。
職人を育てていくっていう道も、必要だと思うの。
でもそれの全体の核となるものは何なのかってなった時にコミュニケーションなわけ。
その企画を出す時に、確実に隣にシーシャがあったってことが一番大切なの。
1番人に伝えて、1番それを体験にして、それにお金を払ってもらうということを伝えなければいけない。
だから、それはすごくね、面白い課題だし、
これから水たばこがもっと良いイメージで、もっといろんな人に吸ってもらえるし、もっといろんなことができる。
だから音楽フェスにシーシャがあって絶対に良いわけよ。ブースだって全部がシーシャブースでも良いわけ。
シーシャ屋さんが全店舗で1店舗10枚お客さんにチケット売って、全部まとめましょうっていったら、1000人なんてすぐに集まるのよ。で、「音楽フェスやりましょう」でいいわけ。
そこに、「シーシャがあるから聴ける音楽がありますよね。」っていう試みは、確実に必要で。
だから、作っとかなきゃ。
でも、このシーシャが美味いとか、美味くないとかは、とっても大切で。
それは、美味い話をしてる時に、美味くないシーシャは、バランスが崩れちゃうからね。
でも、作り手としてそれは大切なんだけど、
「それだけが大切なのか」って言ったら、「それだけじゃない」ってことは、
本当に、今日はわかって欲しい。
僕が教えられることって、それだけな気がする。
僕は、それを一緒に作って行きたいと思っているから、
頑張ろう。
なんだろうこの終わり方。
でも、一緒に作っていきたいから、頑張ろう。
物事は1人で作るものではなく、みんなで作るものなんだと気付くきっかけとなりました。
「シーシャを愚直に作ること」と「サービスマンとしてシーシャを通してお客さんに体験してもらうこと」
私は正直シーシャを愚直に作る方に偏っていた気がします。
お客さんの人生を、自分の人生をいかに面白く、楽しくできるか。
周りを巻き込んで、自分だけで完結しないお店造りを課題にします。
シーシャを通して、会話することや、楽しかった体験にしてもらえるようには、どうすれば良いか、
シーシャ屋としての在り方を、考えていきます。
誰もがサードプレイスを持ち、他者との繋がりを感じながら、精神的に豊かな人生を送れる社会を実現させるために2017年より活動して参りました。
そのためにATARSHISHA(アータル)は、シーシャのカルチャーを記録、編集、発信すること通じて、シーシャカルチャーを形作る~Shape the Smoke~させて参ります。
サードプレイスの文脈にシーシャを載せ、ITの発達とともに希薄化されてきたコミュニティー、人間関係を豊かに変えるライフスタイルを提案いたします。