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裏原宿にあるシーシャ処「suuka」は、
JR山手線 原宿駅から徒歩5分、東京メトロ千代田線 明治神宮前駅から徒歩5分の立地にある。
人で溢れる原宿の中止で喧騒を忘れられる不思議な空間を提供している。
suukaのオーナーであるミキさんが、
実家のお寺を飛び出してシーシャ専門店を開業するに至った経緯についてお聞きしました。
どんな生い立ちでしたか?
実家が京都のお寺で、長男なんですよね。
そういう環境なので、当たり前のように「継ぐでしょ?」と言われて育ってきました。
周りに比べると厳しめの家庭環境だったと思います。
小中学校では、お寺の子として生きて、その人生のルートで生きてきました。
家がお寺で、居住空間と祭事をする空間が一緒でした。
夏休みは、日本全国各地から将来のお坊さんの卵が集まって英才教育として修行をしていました。
でも、僕は坊主が嫌だったので、夏休み以外はずっと髪を伸ばしていて、
夏休み前にまた坊主に戻るということを繰り返していました。
その環境で育っていたので、「決められたルートで生きるの嫌だな」と潜在的に思っていました。
今だから家業を継げることは素晴らしいとは思うけど、
そのときは嫌でした。
今の動きに繋がったきっかけは?
ちょうど自分が中学生になったタイミングで、
父親がお寺とは違う仕事を始めたんですよ。平たく言うと副業。
ちょうど2個下の弟がいて、弟は寺の仕事の方に興味持って、
僕はむしろ副業やっている父親の背中を見てそっちに興味を持ったんですよね。
小さい頃の夢は?
中学のときに愛犬と祖父を亡くしていて。
そのときに「医者になるのもありだな」と思っていました。
中学時代に友達に誘われてファッションショーへ行ったことがありまして、
その時にモデルさんやランウェイを見て、「こっちの方が人を救えるぞ」と思ったんですね。
僕の考え方ですけど、医者って救える範囲は狭いなと。
それに比べるとモデルさんの方が、希望を与えるという意味では、救える範囲が広いなと。
それで医者を目指すことを辞めたんですよね。
その後大学に行ってから、絶対自分でファッションショーに出たいと思って。
1~2年生でオーディション受けて、実際に出れるようになったんですよね。
3年生くらいから就活とか始めちゃってて。
一緒にファッションショーの事業されている3つ上くらいの方がいて、
その方にも触発されて、ベンチャー企業の選考をすごい受けてましたね。
就活のタイミングで地元にいたヤンキーたちが急に黒髪短髪に変わって就活しに出てきて。
それにムカついて、ずっと金髪私服で就活してたんですよね。
それで落ちた会社もあるんですけど、採ってくれるところもあって。
その中でたまたま人材支援を母体とするカフェをやっている5人くらいの会社で働き始めて、親に無理言って休学したんですよね。
1年休学しながら、1年半そこの会社で働いた。
で、会社でやることやって、やりきったときに会社辞めて、一緒に大学も辞めちゃいました。
その後いろいろなご縁があり、某有名人の会社でインターンとして働き始めて、
2020年8月東京へ上京してきました。
ミキさんにとってシーシャ屋とは?
会社で働くために上京してきたんですけど、
僕が東京来てからずっと緊急事態宣言が出てて。
働いていたときに、夜カフェも何も全部空いてなかったんですよね。
そこで夜とか深夜まで開いていたのがシーシャ屋さんだったんですよね。
そこでずっとミーティングとか仕事をしていました。
シーシャ屋は、落ち着いた空間で仕事などクリエイティブなことに没頭できる場所でした。
新しいクリエイティブが生まれるのって僕の場合は全部シーシャ屋でした。
そこから生まれた話は実現しないかもしれないけど、
ただそれを話するだけの空間があってもいいと思う。
僕にとってその空間が一番の精神安定剤でした。
シーシャ屋で仕事しすぎて気づいたら月のシーシャ代が10万を超えてしまって。
流石に出費やばいなと思って、「家でシーシャ屋の環境を作ればいいのでは?」と思って家でシーシャを作り始めたんですよね。
ぼんやりとそのあたりから「シーシャ屋を自分でやりたいな」と思い始めました。
もともとイベント企画したりとエンタメが好きで、
シーシャはそのツールとしてめちゃくちゃ良いなと思っていました。
シーシャに興味を持ってどんなことに取り組みましたか?
某有名人の会社を辞めて、その後シーシャやオープン人材募集に応募して、
新宿の会員制シーシャカフェCAFUNEで働き始めました。
シーシャ屋で働きながら新しい店舗の立ち上げやシーシャ屋のコンサルもちょっとやっていました。
誕生日に起業してシーシャ屋も始めました。
場所も確保できるし、イベントもできるので良いですね。
CAFUNEは僕がシーシャを始めた原点なので、
自分の会社はやるけど、回数は減るけど、働きたいと思っています。
どんな空間を作り出したいですか?
「もう1度お店に行きたいのってどういう価値か?」を考えたときに、
やっぱり学びや体験価値があるからだと思っていて。
渋谷のマックって僕めっちゃ好きで。
なんで好きかっていうと「人が多いから」です。
僕にとって、いろいろな人がいて、ワイワイしている場というのは心地よくて、
マックはそれを提供してくれている。
そこにさらにお客さん同士が繋がれる方がいいなと。
どんなお店づくりを心がけますか?
シーシャをツールとしたファンコミュニティのようなものを作りたくて。
シーシャ屋を作りたいわけではないので、ボックス席をなくして開けた空間にしたい。
自分の実体験から、お客さん同士がスタッフを介して仲良くなれる場みたいな。
シーシャ屋をスタートアップの福利厚生として提供したり、
新しいクリエイティブを生み出す場所、そういう場にしていきたい。
考えがポンポン出てくるときの方がチルだと思う。
新しいチルの定義とか生まれてくるそんなお店を作っていきたい。
※プレオープン期間は完全予約制です。
「食うか、寝るか、吸うか。」をテーマに、シーシャを提供するカジュアルスタイルなシーシャバー。 『suuka』『吸香』という名前には、上記のテーマとともに「吸う文化を創る。」という、シーシャ文化の普及を担う店舗を目指すための想いが込められている。 従来のシーシャの楽しみ方はもちろん、お客様同士がスタッフを媒介してコミュニケーションを取り、新たな出会いやクリエイティブを生み出す、居心地の良いコミュニティの創造=「"新"のチル体験」を、スタッフとお客様の垣根を超えて創り出す店舗である。
誰もがサードプレイスを持ち、他者との繋がりを感じながら、精神的に豊かな人生を送れる社会を実現させるために2017年より活動して参りました。
そのためにATARSHISHA(アータル)は、シーシャのカルチャーを記録、編集、発信すること通じて、シーシャカルチャーを形作る~Shape the Smoke~させて参ります。
サードプレイスの文脈にシーシャを載せ、ITの発達とともに希薄化されてきたコミュニティー、人間関係を豊かに変えるライフスタイルを提案いたします。